赤ちゃんと暮らすハイデルベルク

外食三昧の気ままな1人暮らしから一転、ドイツ・ハイデルベルクで子育て主婦生活することになった日々の記録

水がなければジュースを飲めばいいじゃない。ハイデルベルクの水汚染事件

事件は突然発生する。

ハイデルベルクで飲料水の汚染が発生し、全面的に水の使用が禁止される事件が起きました。

 

突然蛇口から水が出なくなり、最初はわけもわからず、え?故障?水の使いすぎでタンクが空?とワタワタしました。

 

ちょうどその時ワタクシ、朝シャンを決め込んでいる最中で、危うく頭アワアワのまま1日過ごすことになるところでした。間一髪、シャンプーを流し終わったところで水が止まったのは不幸中の幸いとしか言いようがございません…。

 

何回か蛇口を開け閉めしても水が出てこないので諦めてシャワーを出たところで、管理人がやってきて、「水のシステムにトラブルが生じたから、水を飲んだり、洗ったり、料理に使ったりしないで!」と一気に捲し立てて去っていきました。

水を使っちゃダメ、ということはどうやらただの断水ではなさそう。でもよくわからないからとりあえず夫に「断水」とだけLINEしてボーっとしていました。

 

すぐさま夫から連絡があり、住んでいるアパートだけの問題ではなく、ハイデルベルク全体で発生している問題であること。水の使用が禁止された理由は、システムトラブルではなく、水の汚染が発生しているから、ということがわかりました。

 

思ったよりも広範に及ぶ大問題…。

しかもニュースやTwitterを調べても情報が断片的で、汚染って一体何による汚染なのかもわからないし、いつまで水が使えないかもわからない。

 

ひとまず夫がランチの時間にスーパーまで水を確保しに行ってくる!と自転車を走らせましたが、近所のスーパーはものすごい水の争奪戦で既に空の状態。

仕方なく旧市街地近くの大型スーパーまで行ったものの、そこも水はほぼ空で、スパークリングウォーターをなんとか確保して帰ってきました。

3.11の時、日本ではスーパーで食料の買い占めが発生していましたけれど、ドイツでも災害発生時にはおんなじようなことが起こるんだなぁと感心しました。

なんとなく、ドイツ人は日本人より備蓄の意識が高いのかなぁ、なんて思っていたのですが。だってスーパーで考えられない量の食料や飲み物を買っていたりするじゃないですか。あの大量の食料と飲み物は一体いずこへ…。

 

こんな状態ではランチも作れないので、アパートの下のパン屋でチキンカツサンドを買い、甘ったるいジュースでモソモソと流し込むように食べました。

 

戦いを終えて疲れ切った夫は、

「水がなければジュースを飲めばいいじゃない。」

と、どこぞの貴婦人のような謎の言葉を残して仕事へ戻っていきました。

 

その後、予想以上に事態は早く終息し、夕方には水が使えるようになりました。

ニュースの続報で、蛇口から青い水が出て(!)汚染検査のため使用が禁止されたことがわかりました。

https://www.google.co.jp/amp/s/de.euronews.com/amp/2019/02/07/bitte-nicht-trinken-warnung-vor-blauem-leitungswasser-in-heidelberg

 

私は全然気づかなかったけれど、消防車で飲み水の確保を呼びかけていたらしい…。そりゃスーパーから水がなくなるはず。

 

こういう時に、やはり外国人は情報から乗り遅れがちです。外国に住む時は、日本にいる時よりも更に気を引き締めて普段からの備えをせねばならない。という良い教訓になりました。

 

ほとぼりが冷めたころ、REWEに買い物に行くと水の棚はまだこんな感じでした。一生懸命補充していましたけどね。

 

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まぁスッキリ!

 

これよりも驚いたのが同じ時間帯のALDI。

REWEがこんな状態なのに、もう完璧に水の補充が完了していました。さすが急成長を遂げるALDI、恐るべしといった感じです。

 

ちなみに夫の同僚はスーパーに行った時間が遅かったので、スパークリングウォーターすらなく、なんとかして水分を摂取せねば!でも糖分が多いからジュースはだめ。自然の物から水分を取らなきゃ!と、キロ単位でトマトやら、きゅうりやら、リンゴを買い込んだそう。

結局すぐに水質検査の結果がオールクリアになったため、1人じゃ食べきれないわ、と我が家にりんごを2キロお裾分けしてくれました。笑

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棒人間はたぶん夫と私と子どもで食べてってことかな。事件で疲れたけど、可愛くて癒されました。