ハイデルベルクでベビー用品を買う
ハイデルベルクに来てから3ヶ月弱があっと言う間に過ぎ去りました。
その間、恐るべき行動範囲の狭さで、近所のスーパーおよび旧市街のマーケットにのみ通い詰めていましたが(しかも、ほぼ全て徒歩)、週末に初めてトラムに乗ってBabyOneという大型ベビー用品店に行ってきました。ドイツにいくつも店舗があるようです。
1番近いのはWieblingen mitteという駅から徒歩10分弱のところにある店舗。
BabyOne - The big baby stores
【住所】
Grenzhöfer Weg 31, 69123 Heidelberg
https://goo.gl/maps/T1WzfReGLER2
【ホームページ】
Neuenheimも東京に比べると空が広いなぁと思っていましたが、このあたりは更にのどかで開放感のあるエリアです。
さて、今回の目的はセカンドベビーカーと離乳食グッズの購入。
夫の仕事に便乗して来月フランス旅行をすることになったのですが、旅の足となるICEはベビーカーを置く場所があまり無いと聞いて、旅行用にコンパクトに畳めるベビーカーを買おうかということになりました。
始めにamazon.deで探したのですが、いまいち決めきれず。
やはりベビーカーみたいな大物は実物を見てからじゃないと後悔する可能性大なので、以前から目をつけていたBabyOneに行くことになったのです。
ついでに、そろそろ始まる離乳食の調理と保存に使えるグッズも買おうと思っていました。
倉庫のような広い建物に入ると、もういきなりベビーカー売り場です。
広ーく見えるのですが、コンパクトタイプはそんなに数が無いので、あっと言う間に見終わりました。
CYBEX、JOIE、BRITAX、Quinny、後はB.O.STARTKKLARなどのブランドのコンパクトタイプがありましたが、残念ながら今の娘の愛車と比較して、ちょうど良い具合にコンパクトで軽量な商品は見つかりませんでした。
ちなみに、娘の愛車はコンビのアンブレッタ。
https://www.combi.co.jp/products/stroller/umbretta_sp/
私の優しい姉やが出産祝いにくれたものです。
日本で使っている時には、ちょっと大きめに見えるなぁ、と思っていたのですが、こちらのゴツいベビーカーを見慣れた今となっては、充分コンパクトに見えます。笑
実際、売り場にあるコンパクトタイプのベビーカーと比較してもそんなに変わらないので、もうとりあえず今回はアンブレッタで行っちゃっていいんじゃないか、という結論になりました。
当初はアンブレッタが6.8キロなので、それよりも軽くて、畳んだ時にコンパクトになればいいなと思っていましたが、実際見てみると、欲が出てきてしまって難しいですね。
5キロ台だと持って見た感じ、そこまで劇的に軽くなった感じがしないし、広げてみた感じもそこまでアンブレッタよりコンパクトに見えない…。
かといって1番コンパクトでシンプルなタイプはリクライニング機能がないので、座り心地が悪そう。
エルゴのコンパクトタイプなんかはいいなと思ったのですが、予算との折り合いがつかず…。
まぁ、手持ちのアンブレッタに自信が持てたので良しとしましょう。
その後、ベビーカーを見ただけで疲れたらしい夫をお店中央のソファに残し、店内をグルっと物色しました。
ベビー服、寝具、ベビーベッド、ベビーチェア、抱っこ紐、おもちゃ、授乳グッズなど満遍なく商品が取り揃えられていました。
ただ、肝心の離乳食調理・保存用のグッズはありませんでした。
こちらでは日本みたく小さなすり鉢とかは使わないんでしょうね。保存用に小分けで冷凍できる容器があるといいなと思っていたのですが、それも見つけられず。
ああ、日本で買ってくれば良かった…。
引越し準備に追われ過ぎて、日本から買って行くべきものを調べるという行為を怠った結果です。
手ぶらでベンチで待つ夫の元に戻ると、せっかく来たのに何も買わないなんてもったいないよ、と言われ、結局これを買いました。
PHILIPSのおしゃぶりと、メデラの乳頭保護器、ピュアレーン(乳頭保護器以外はAmazonのが安かった…)
安くて可愛いズボン
Babyglückのおもちゃと絵本。
うさぎのガラガラとおきあがりこぼしは夫チョイスです。いたくこの灰色のうさぎが気に入ったらしく、他にもクマとかヒツジとかもあるよと言ったのですが、2つともこのうさぎが良いと譲りませんでした。遊ぶのは貴方じゃなくて娘なんだけどね。笑
Babyglückは日本ではあまり名が知られていないのですが、ドイツの可愛いベビーグッズブランドです。
新婚旅行の時にフランクフルトの空港で見つけて、うんわー!可愛い!と当時1歳の姪っ子にぬいぐるみを買っていったのですが、姪っ子も見た瞬間、わー!可愛い!と言っていたらしいので、女の子ウケのすこぶる良いデザインと思われます。娘にも小さいガラガラの方を渡したら、早速気に入った様子で耳をガジガジしていました。
https://www.coppenrath.de/marken-fuer-kinder-a-l/babyglueck/
目的の物は買えませんでしたが、Babyglückに新婚旅行以来の再会が果たせたので満足。
ただ価格帯を見たところ、BabyOneは正価で売っているものが多いので、物によってはamazonの方がお安く買えそうです。
春が来た!と同時に厄介なアレも来た…
ついにやって参りました。春です。
写真はドイツの春を告げる花、レンギョウ。
もうあちこちで咲き乱れています。
青い空。白い雲。まばゆい光。
思わずiPhoneを取り出して、カメラをパチパチする回数も増えました。
もうテンションはMAXです。
1月に渡独してからこっち、くもりと雨と雪の連続でしたからね。
天気に気分が左右されやすい私は、薄暗い空の下、アンニュイな日々を過ごしていたのです。
これまでは海でもないのに水着になって、芝生に寝っ転がっている人々を見ても、(なぜ欧米人は、こんなにも太陽が好きなんだろうか。)と理解できずにいましたが、今ならわかります。
長い曇り空の日々の後、迎える陽の光の気持ち良さ。
水着にならないまでも、芝生に寝っ転がりたい。これはもう、単なる嗜好ではなく体からの本能的な欲求と言えるでしょう。
細胞が言っている。さぁ、ビタミンDを体内で生成しよう!と。
本能にしたがい、ベビーカーに娘を乗せて、意気揚々お散歩に繰り出す毎日。
自然と足もいつもより遠くを目指します。
しかし、そんな私にまもなく異変が訪れました。
あれ、なんか喉かゆい。
目もかゆい。
鼻水出る…。
これは、まさか…。
花粉症??
話が違うぞ、夫!
「ドイツに来たら花粉症の症状も出なくなったし、喘息も良くなったよ!ドイツいいよー、ハイデルベルクおいでよ♪」というのが、産後にドイツ行くか行かないか問題で話し合っていた時の、夫からの誘い文句でした。
聞けば、日本と植生が異なるドイツでは、花粉症の症状が出なくなるとか。
それは素敵❤️
花粉症になりかかっていた私には、魅力的な言葉でした。
(なりかかっていた、というのが正しいかわかりませんが、ここ数年、寒さの峠を越えた時期になると、なぜか数日だけくしゃみ、鼻水、目のかゆみに襲われるという状態になっていました。)
もちろん花粉症が無いらしいという噂がドイツ行きの決め手になったわけではありませんが、少なからずラッキーだとは思っていました。
「ドイツには花粉症が無いなんて、嘘じゃん!」と夫に文句を言ってみたものの、
「僕は花粉症の症状出てないよ。これはネコちゃんの体の問題よ。」とさらり。
さらにニヤニヤしながら「可哀想ね。」などと返され、イライラが増しただけでした。
さて、夫に文句を言ってもはじまらないので、ドイツでの花粉症について調べてみました。
植物分布が違うというのに、一体何が私の体に異変をもたらしているのでしょうか。
真っ先にヒットしたのがこちらのページ。
ドイツニュースダイジェスト
http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/9274-1073/
この記事によれば、確かにドイツではスギやヒノキの分布がないため、これらに対する花粉症は症状が出なくなるらしいです。
一方で、ドイツで代表的な花粉症の原因となっているのは、シラカバとイネ科のカモガヤとのこと。
ただ、シラカバに関しては、日本全土に分布しているわけではないので、渡独すぐ症状が出たことを考えると、可能性は薄そう。
と、なるともう一つの代表格、イネ花粉が最有力候補…?でも花粉の飛散時期が4月中頃からだから、ちょっとズレている気もする…。
じゃあ春先に花粉が飛ぶという、ハンノキ、トネリコ、ポプラ、ニレ、ヤナギのどれか?!
そういえば小学校にポプラがいっぱい植わってたからポプラ?!
ん?でもヤナギもいっぱいあったし…
うーん、、、もうドイツ花粉飛び過ぎで、結局どれか良くわからない。笑
わかったのは、夫からのドイツ情報は、やはり鵜呑みにしてはならないと言うことだけでした。
もし来年、日本でも同じ時期に症状が出たら病院に行こう…。
しかし、花粉症なんて日本人だけの病と思い込んでいましたが、意外にもドイツ人も花粉症で悩まされている人が多いのですね。
それなら、もっとマスク着用の習慣が根付いてもいいのに、と思うのですが、マスクをしている人は皆無です。
こちらではマスクをつけて歩いていると、かなり怪しまれるそう。重度の感染症患者か、強盗かと疑われるとか。
しかし、マスクができないのは、花粉症患者には地獄…。ティッシュも硬いし。。。
これだったら、花粉症対策として高機能なマスクやらゴーグルやらを堂々とできる日本で発症した方が、まだ楽だったかも。涙
さて、この季節、どう乗り切ろうか…。
ハイデルベルクの人気ジェラート食べ比べ
ドイツ人はアイスが大好き。
ここハイデルベルクの旧市街にもアイス屋さんがひしめいております。
渡独した1月は極寒だったので、とても食べる気にはなりませんでしたが、2月後半くらいから気温がぐぐっと上がって日中15度前後になる日も増えてきました。
ようやく外でアイスを食べ歩いても美味しく感じる季節がやって参りました。
夏場は溶けやすいので、個人的には春と秋がアイスクリーム食べ歩きベストシーズンです。
そんな訳で、満を持してハイデルベルクでも1、2を争う人気ジェラート屋さんを攻めてきました。
1. Gelato Go
【場所】Hauptstraße 100, 69117 Heidelberg
https://goo.gl/maps/pKNxJEw2vU62
【ホームページ】http://www.gelatogo.de/mobile-startseite-cat292.html
トリップアドバイザーではハイデルベルクのデザート・お菓子部門1位のお店。
ハウプトストラッセの店舗に行きましたが、市内に2店舗あるみたいです。ハウプトストラッセの店舗は、この寒いのにいつも混んでいるのですが、日曜日だったせいか空いていてラッキー。店内に少しだけ食べられるスペースがありますが、ベビーカーではもちろん入れないのでテイクアウトしました。
味はBIOのラズベリー(Himbeer)とキャラメルをチョイス。
正確には、キャラメルはチョイスしていないのですが、どう頼んでいいかわからず、とりあえずワッフルコーンと口走ったら自動的になぜかキャラメルが乗せられました。笑
元々キャラメルいいなと思ってたのでまぁいっか、とそのままお会計。3ユーロでした。
トリップアドバイザーには1スクープ1.2ユーロとか1.3ユーロとかの情報が載っていましたが、選ぶアイスで違うのか?もしかしたらBIOを選ぶとちょっと高いのかも。今度確認してきます。
香ばしいキャラメルは濃厚な甘みと口どけ。
自然な味のラズベリーは淡雪のよう。
どちらも美味しかったです。トリップアドバイザーランキング上位なのも頷けます。
2. Schmelzpunkt Heidelberg
【場所】Hauptstraße 90, 69117 Heidelberg
https://goo.gl/maps/EfUeg9Mgsqp
【ホームページ】http://www.schmelzpunkt-heidelberg.de/
こちらもトリップアドバイザーのデザート・お菓子部門2位の人気店。この寒いのに、いつ行ってもテラス席までお客さんがいっぱい。
前回の失敗(キャラメルを自動的に乗せられた)を「何でそんなことになるの?!笑」と夫から笑われたので、そんじゃあ見本を見せてみい!と今回は夫に注文をさせました。
チョコレートとマンゴーをチョイスした模様。2スクープで2.6ユーロだったそうです。
チョコレートのアイスってそんなに好きじゃないんだけどな…( ´Д`)と思ったのですが、これがすごく濃厚なのに、しつこくなくて美味しい!!
店員さんの説明では生姜入りのチョコレートアイスとのこと。生姜の爽やかさもさる事ながら、私の大好きなカカオニブも入っていて、それが良いアクセントになっています。
マンゴーも濃厚な風味で、上質なマンゴーを丸かじりしているかのようなジューシーさ。
幸せだー!と言いながらあっと言う間に食べ終わりました。
後でホームページ見てみたら、こちらはチョコレートとアイスが売りのお店なんですね。チョコレートアイスが絶品なのも納得。
店内で食べられるデザートも美味しそうだから今度そちらも味わってみたいな。
さて、2店舗食べ比べしてみましたが、どちらも評判通り美味しいジェラートでした。
流石、アイス大好きドイツ人の国。ハイレベルです。
1店舗目のGelato Goは素材の味を生かしたナチュラルな味、2店舗目のSchmelzpunktは、一手間加えた洗練された味。
選んだものにもよるので、まだ断定はできませんが、今のところ我々夫婦は2店舗目のSchmelzpunktに一票!
ちなみに、夫いわく、最初に1アイスボールなのか、2アイスボールなのか言って、食べたい味を示せば何の問題もなく注文できる、とのことでした。カップにするかコーンにするかは相手が聞いてくれるから、こちらから言わなくても良いよと。
まぁ、私のように自動的にキャラメルを乗せられるようなヘマをする人は滅多にいないと思いますが、一応記しておきます。
ja!のハーブバターフランスを試してみた
REWEのプライベートブランド、ja!
ドイツのスーパーの中では、REWEは輸入食品も豊富だし、割と高級志向のスーパーだと思うのですが、ja! の製品はどれもびっくりする程安いです。同じ商品でも他のブランドと比べて半額以下だったり。
ただ、人間の心理と言うのは不思議なもので、高くても買わないけど、安過ぎてもなんだか怖くて買わない。笑
なので、あまりja! には手を出して来なかったのですが、先日、ja! のガーリックフランスが美味しいという情報を聞きつけて、試してみることにしました。
他の事にはやたら腰が重いくせに、食べ物の事となると素早い私。
翌日さっそくパンコーナーに行きました。
が、目的のブツが見当たらない。
売り切れ?それとも、もう商品の製造が中止になった?
などと思いつつ、店員さんに聞く勇気もなく、何度もパンコーナーをうろついたあげく、すごすごと帰宅。
その後も諦めきれず、REWEに行く度に普段買わないパンコーナーをうろちょろしていましたが、やっぱりない…。
と思っていた矢先、発見しました!
パンコーナーじゃなく、冷蔵コーナーに!
生パスタなんかが売ってある、コーナーの下の方にあったんです。生パスタも普段買わないのでノーマークでした。バターがたっぷり塗ってあるので冷蔵品だったらしい。お値段59セント。恐安です。
喜び勇んで買いました。
これ。
でもよく見たら、KRÄUTERBUTTER BAGUETTE って書いてある。KRÄUTERBUTTER=ハーブバター。
ガーリックフランスじゃない…。パッケージが似ていたので間違えました。
まぁでも、組成を見たら、Knoblauch(にんにく)もばっちり入っているので、似たようなものでしょう。
気を取り直して、ホイルにくるみ、180度のオーブンで10分ばかし焼きます。
バターが溶けていい感じになりました。
実食。
フワフワのバゲットにじんわり染み込むハーブバター。
けっこう塩気が効いてます。
噂通り、ワインと合う味です。
ただ、外側バリっと、中もちもちのバゲットが好みなので、私には少し食感がフワフワ過ぎる感があり。アルミホイルで包んだのが悪かったのかな。パン屋さんのどっしりしたバゲットは、素のままで焼くと硬くなり過ぎるのでいつもこうしているのですが、ja! のバゲットは柔らかい作りなので素のまま焼いた方が良さそうです。
夫はガーリックの方を食べたことがあるらしく、あー、これね。パンのクオリティがいまいちだよね。と冷たい反応でした。
とはいえ、パン屋さんではこの値段でバゲットは買えないし(お店によりますが、5倍からの値段じゃないかと)価格を考えればこの味は中々優秀なのではないかと思います。
晩酌する人ならお手軽なおつまみにいいんじゃないでしょうか。
こんなja! のハーブバターバゲットを紹介する動画を見つけました。
彼はそのまま焼いてそうですが、焼き色もついてこっちのが明らかに美味しそう。。
謎の乳製品Quarkでバスクチーズケーキを焼いてみた
ドイツは乳製品パラダイス。
チーズもヨーグルトもバターも、日本とは比べ物にならない程、種類が豊富で安い!
ただ豊富過ぎてイマイチ何に使うのかわからんものもあります。
その一つがQuark(クワルク)。
近所のREWEでは、乳製品コーナーに、KÄSE(チーズ)、MILCH(ミルク)など、大きな分類毎に商品の位置を知らせる札が掲げられているのですが、このクワルクもこれらの代表的な乳製品とならんで、分類札が出されています。
ドイツでは一大分類とみなされるくらいメジャーな乳製品らしいので、気になってグーグル翻訳で日本語翻訳してみましたが「クォーク」とそのままカタカナで表示されて、何のこっちゃ。と言う感じでした。
なんとなく気になりつつも棚の前を素通りする日々。
が、そんな私にもついにクワルクに手を出す機会がやって参りました。
LINEでクックパッドと友達になっていると送られてくるメルマガにこんな魅力的なレシピが。
https://cookpad.com/recipe/5537823#
いかにも香ばしそうなベイクドチーズケーキ。作り方も簡単そうだし、材料も少なくて済むし、小麦粉メインのレシピと違ってドイツの小麦粉を使ってそのまま作っても失敗しなさそう。
これは…作らねばならん!!家にない材料はクリームチーズだけ。さぁいざ行かん、スーパーマーケットへ!
と、スーパーへ駆けて行った私ですが、そこでまたしても食文化の違いによる落とし穴にハマります。
乳製品コーナーを2往復しても日本に売ってるような、製菓向きのブロックタイプのクリームチーズが見つからない…。(↓こういうの)
http://www.meg-snow.com/products/detail.php?p=creamcheese
どうやら、ドイツではクリームチーズはパンに塗って食べるのが主流で、日本に売ってるような固めのクリームチーズはあまり売ってないらしい。
うーむ、どうしよう…。
その場でグーグル先生に相談したところ、ドイツではチーズケーキを作るのにクワルクが使われるらしい、というじゃありませんか。
前から気になっていたクワルク。よし、じゃあクワルクでバスクチーズケーキ作ろう!と購入したのがこちら。
材料は揃った。
さっそくバスクチーズケーキの製作に取り掛かります。
蓋を開けると、かなり水分量が多め。
なんだかこの時点で失敗のニオイがしなくもないですが、ここまで来たら引き返せません。
ボールに入れてゴムベラでなんとなく練ります。すごく柔らかいので練るまでもなく滑らかな状態になります。
うん、日本のクリームチーズより少ない力でこの状態まで持っていけるのは良いな。
レシピ通り、卵、砂糖、小麦粉、生クリームを入れて混ぜる。
生地の完成です!
泡立て器で持ち上げても一切生地が付いてこない。すごくシャバシャバの状態です。
レシピの写真とはだいぶ違うな…。
と思いつつ、型に流し入れます。
レシピ通り210度で40分焼き上げます。が、40分だと焼き色がつかず、なんだかタプタプしていて焼きが足りなそう。
バスクチーズケーキはあのコゲが重要。なので、オーブンに戻して追加でなんだかんだトータル1時間くらい焼きました。
焼き上がりがこちら。
あれ?なんかけっこう上手く焼けてるんでないの?
今度こそ成功かもしれない。期待に胸が膨らみます。
一晩じっくり寝かせて、翌朝の状態がこちら。
ちょっとレシピの写真よりしっとりして見えるけど、なかなか美味しそう。
起きてきた夫も美味しそうじゃん!と喜びます。
切り分けてお皿に乗せ、濃いめのデカフェカプチーノをお供に、いざ実食。
うん。爽やかであっさりとした風味。
…けど、すんごい水っぽい。笑
滴り落ちるくらいの水分。これはベイクドチーズケーキではなくて、レアチーズケーキ?
けど焼き目がしっかりついてるからほろ苦くて、レアチーズケーキほどの滑らかさもクリーミーさもない。
ずっしりしたベイクドチーズケーキだったらこの焼き目のほろ苦さが良いアクセントになるんだろうけど、水っぽい食感に苦味が加わってマイナスの方向に働いております。
なんつーか…間違って焦がしちゃったスポンジにこれまた生クリームと間違ってヨーグルト塗りたくっちゃたみたいな。
まぁ、端的に言うと、失敗でした。
夫は、材料選びに失敗したね。猫ちゃんはすぐ冒険したがるから。普通のクリームチーズを使うべきだったね。まぁしゃあなしよ。などと、責めているのか、慰めているのかわからない言葉を投げかけてさっさと仕事に出かけて行きました。
半分以上残ったシャバシャババスクチーズケーキはどうしよう。
ハイデルベルクの人気タイ料理店 BAY JOKでランチ
ずっと前から目をつけていたタイ料理屋さんでランチしてきました。
ハイデルベルクのトリップアドバイザーランキング堂々第3位のお店です!
まぁ正直、トリップアドバイザーでのランキングはそこまでアテにしちゃいけないと思っているのですが(旅行という特殊な状況でのフィルターがかかっているから)、ここに関しては夫の同僚の中国人もおすすめ!と言っていたので、ハイデルベルク在住者かつ味覚の近いアジア人がおすすめするなら本当に美味しいかも。と期待で胸を膨らませ、足取りも軽くお店に向かいました。
BAY JOK
【住所】
Bergheimer Str. 137, 69115 Heidelberg
https://goo.gl/maps/TGJnRV2V3dR2
【営業時間】
ランチ:火曜〜金曜日:12時から14時
ディナー:火曜〜木曜日、日曜日:18時から22時半、金曜〜土曜日:18時から23時半
月曜定休
我が家では、外食は土曜日と決まっているのですが、BAY JOKは土曜は夜営業のみ。
赤ちゃん連れで夜外出は厳しいし、何よりドイツでは夜のレストランは大人の空間。子供連れなんてもってのほかだとか。
そういう訳で、夫が昼時に時間が作れる日を狙って2ヶ月越しの初訪問です。
人気店だから予約するね!と夫は言っていたのに、すっかり忘れていたらしい…。
ダメ元で行ってみようよー、と言うので、開店とほぼ同時に訪問したところ、平日ランチだからか、予約席はごく一部で8割はフリーの席。案外すんなり席に座れました。
ベビーカーもテーブルの横に付けられて一安心。
やっぱり旧市街から離れているというのが大きいのでしょうか。
まずは飲み物です。アルコールフリーのピルスとジンジャービア。生姜の風味が鮮烈なジンジャービア、これは見つけたらケースで買いたいくらい美味しかったです。ライムと生姜の入ったグラスで提供されるので、よりフレッシュな生姜の香りが楽しめます。こういうちょっとした気遣いが人気の秘訣なんでしょうね。これは料理が来る前から好印象。
料理はランチメニューから、私は鶏肉のPad Khi Mau、夫はPad Khing Pedにしました。
ちなみにランチは殆どのメニューが肉か豆腐かを選べるようになっています。
パッタイと迷って頼んだPad Khi Mau(パッキーマオ?)。ネットで調べたところ、焼きそばっぽかったので、パッタイは食べたことあるから、食べたことのないこっちにしてみよう!
と注文しました。
しかし、店員さんが笑顔で運んで来てくれた料理がこちら。
えーと、焼きそば、では……ない。
人参、ブロッコリー、たけのこ、キクラゲ、インゲンなど種々の野菜と鶏肉を、生姜、バジル、唐辛子で炒めたスパイシーな炒め物でした。
たぶん私、料理が来た時すごい表情をしていたと思うw
気を取り直してまずは一口。
大好きなナンプラーとオイスターソースの風味。甘辛で美味しい。けど、辛っ!美味しいけど、辛い!
メニューは唐辛子マーク2個だったので、中辛ぐらいかなーとナメてかかっていたのですが、けっこうな辛さでした。授乳期にはふさわしくなかったか…
そして焼きそばを食べるつもりでいたので、心が追いつかない。笑
メニューを見返すとヌードルとは一言も書かれていないので、勝手に勘違いした自分が悪いのですが…。
一方、夫の頼んだPad Khing Ped。
これが本当に絶品!
皮目がカリッと香ばしい鴨肉を、生姜の効いた野菜の炒め物と絡めながら頂きます。鴨肉は身がしっとりしていて柔らかく、甘辛な野菜炒めの味付けも絶妙。
夫はこのメニューがかなりお気に召した様子で、次も絶対にこれを頼むと言っていました。
さて、辛い辛い、美味い美味いと言いながら、あっという間に食べ終わってお会計。飲み物と食事、2人合わせて26.5ユーロでした。
旧市街で外食すると、ランチでも大体2人で40ユーロを超えるお店が多いので、これはかなりの高コスパ。
ポーションがドイツにしては控えめと言うのもあるかもしれませんが、日本人からしたらその方が有難いかも。
更にポイントが高いのが、お店の清潔感です。食事スペースはもちろんですが、お手洗いも明るく清潔で快適でした。
ドイツのレストランは食事スペースが素敵でも、お手洗いはがっかりなことが多く、せっかくの食事が台無し。ということもあります。個人的にはすごく大事なポイントです。
食事前の恒例トイレチェーック!と査定員気取りでドアを開けたところ、清掃が行き届いているだけじゃなく、インテリアにも気が使われていて、トイレまでレベルが高い!と感心させられたのでした。
さてさて、ワタクシの勘違いによるメニュー選びの失敗はあったものの、総じて大満足のランチになりました。店員さんも笑顔で感じが良いですし、噂通りの良いお店でした。
これはリピ決定です!タイ料理好きな私としては週1くらいで行きたい…。
ドイツに来てから更にアジア系の料理を体が欲するようになっている気がします。遺伝子に刻み込まれたアジア人の血が、アジアの味を求めているのでしょうか。
エスプレッソバイクで至福の青空カフェ
日曜日、家族でお買い物や食事にでかけることの多い日本。
ご存知の方も多いと思いますが、ここドイツでは基本的にお店は日曜日休みです。一部のカフェやレストランはやっていますが、数少ない営業店舗に人が集中するので、どこも中々の混雑ぶり。
そんなわけで、日曜日にすることと言えば、家でまったり過ごしたり、散歩にでかけたりといった所に落ち着きます。
この日はどんより曇っていて家にいると気が滅入りそうだったので、Neuenheimのカフェにでも行こうか、と散歩に出かけました。
ベビーカーを押してネッカー川沿いをてくてく歩いて行くと、エルンスト・ヴァルツ橋の袂にこんな可愛いコーヒースタンドが来ていました。
das espresso bike
背景の落書きが凄まじ過ぎて、伝わりにくいのですが、レトロでキュートなビジュアルは、コーヒー好き女子の心を鷲掴みにすること間違いなしです。
メニューはエスプレッソ、カプチーノ、ミルヒカフェ、Kinderカプチーノなんてのもありました。子供向けカプチーノ…でもデカフェは無いと言ってたので、エスプレッソの割合が少ないのかな。
普段はカフェインが気になるので、ミルクの割合が多いミルヒカフェを頼むことにしているのですが、大好きなフラットホワイトをメニューの中に発見してしまいました。
【フラットホワイトとは】
ニュージーランド発のエスプレッソドリンク。カプチーノよりもエスプレッソの割合が多め。かつ、フォームミルクの泡もカプチーノよりきめ細かく作られている。しっかりとエスプレッソの味を感じることができるのに、クリーミーという素晴らしい飲み物。
ちなみにエスプレッソバイクのメニューでは、200mlのカプチーノに2杯エスプレッソが入ってると説明がされていました。
日本よりもエスプレッソ文化が浸透していそうなドイツでも、まだお目にかかったことのないメニューに、すっかりテンションが上がったわたくし、迷わず注文しました。
デポジットで1ユーロのオリジナルカップか、使い捨ての紙コップかを選びます。紙コップを選んで3.4ユーロ。
思いのほか丁寧に入れてくれます。提供されたフラットホワイトがこちら。
見るからにクリーミー。
一口含むと、甘い豆の香りがして香ばしい。苦味も程よく、たまらない味です。
正直、そこまで味には期待していなかったのですが、これは嬉しい誤算。その辺のカフェのコーヒーよりずっと美味しい。いや、むしろドイツに来てから飲んだコーヒーの中で1番美味しいかも。
コーヒー大好きなのに飲むと胃が荒れる夫と授乳期の私とで1杯のフラットホワイトを慎ましやかに分け合い、川沿いを歩きながら、しばし至福の青空カフェタイムを過ごしました。
すっかり満足したので結局目的のカフェには行かず。曇っていてもすごく幸せな気分になったので、晴れた日だったら、更に気持ち良いことでしょう。
こちらのエスプレッソバイク、てっきりお兄さんが個人でやっているものかと思ったのですが、ホームページやフェイスブックを見ると、しっかり組織化されている模様。そういえば旧市街でも別のエスプレッソバイクを見かけたような。豆にもマシンにも相当こだわっているようなので、美味しさにも納得です。
依頼すれば自転車でどこへでもコーヒーをケータリングしてくれるとのこと。結婚式やパーティーにいかが?と書いてありますね。
ガーデンウェディングにこんなコーヒースタンドが来ていたら素敵。
ちなみにエルンスト・ヴァルツ橋のお兄さんは毎週日曜日「時間があれば」この場所に来ているらしいです。後は土曜日のNeuenheimのマーケットなどにも行くよ、と言っていました。
「時間があれば」という口ぶりに、自由さが滲み出ててうらやましく感じました。普段は別の仕事をしていてエスプレッソバイクは趣味なのかもしれません。
さて、時は変わって夜。
楽しみには代償が付きものとは言うものの、本当に後悔しました。
娘が全然寝てくれない…。普段は夜23時から朝6時頃までぐっすりの、素晴らしく手のかからない子なのですが、この日の夜は大興奮で3時を過ぎても寝る気配なし。人が変わったように奇声を発して、謎のブリッジでベッドの上を移動しまくるその様子は、さながらエクソシストのようでした。
最後には必殺おくるみ攻撃でなんとか娘の興奮を鎮めることに成功したのですが、夫も私も明け方まで眠れず、ぐったりした月曜日の朝を迎えたのでした。
原因は昼間に飲んだフラットホワイトしか考えられません。カフェイン量からすると、授乳期でもドリップコーヒーなら1日3杯までオーケー(エスプレッソは抽出時間が短いのでカフェイン量はドリップよりも少ない)と何かで見たことがあるのですが、やはりカフェインの感受性には個人差がありますからね。
「2人で1杯だし、フラットホワイトを飲んでから次の授乳まで3時間程経っていたから大丈夫と思っていたんだけど…」と言い訳がましく夫に言うと、「いや、あんまり美味しい美味しい言うから、遠慮して俺ほとんど飲んでないよ。」と返されました。
そ、そうだったのか…。
娘よ、すまない…調子に乗った母がバカでした。
飲み過ぎてしまう魅惑の飲み物、フラットホワイト。
今後はしばらく我慢です。